商品の価格設定のキモとは?
商品の販売価格の設定は、まさにその企業の市場戦略そのものである。
これが決まらないことには商売が成り立ちません。
まずはじめに大事なことは
同じような商品の価格を見ることです。
付けた価格に市場と大きな開きがある場合、特に類似品がかなり安い値段で販売されているときは注意が必要となる。
その商品群が低価格戦略に使われている可能性があるからだ。
もちろん全く同じ商品ではないとはいえ、それによって予定した利益が出ない場合も十分にありえる。
かといって販売ターゲット(顧客)層が抱いている「値ごろ感」を無視した価格もつけられない。
どんなに優れた高品質のものであっても手の届かない価格であっては、結局売れないのだ。もちろん仕入れ価格あっての販売価格の設定である。
これによって価格が左右されてくるのは、当然ではあるのだが。
二つ目に、販売先の形態によってもそれぞれ違ってくる点がある。
これも重要だ。
輸入して直接消費者に販売するのか、他の小売店に販売するのか、卸売り業者に販売するのかにより、仕入れ価格や販売価格や利益率も変わる。
国内での実勢販売価格を参考にし、販売先や販売方法に応じて輸入原価をベースに設定しよう。
付けた価格が、当初考えたものよりずっと安くて利益率が思うほどではない場合は思い切ってその商品の輸入自体を見直す勇気も必要となる。
輸入原価についてもふれておこう。
まず、第一に商品の原価(取引価格)はいいだろう。
取引条件が、先方の港渡しだと仮定する。すると海上運賃、保険料がかかる。
加えて関税と消費税を見なければならない。
これに通関手数料や港での作業料、そして指定場所への国内運賃も計算にいれなければならない。
これらを考慮に入れたものを輸入原価といい、これに各流通業者の利益を乗せたものが販売価格となる。
このプロセスは企業の生命線と呼ばれるくらい重要な部分だ。
事前の入念なリサーチをするようにお勧めする。
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