契約書にナーバスになりすぎる必要はない
あなたが契約条件についてメーカーと幾度かやりとりを繰り返し、
合意に至れば、お互いにサインすることになる。
双方が契約書を出し合っても、最終的に契約書は1枚になる。
その合意した1枚の契約書にメーカーとあなたが連名でサインをして、
初めて契約成立である。
サインしたものをどうやって相手に送るか?
昔はFAXにサインをして送ったものだが、
今はPDFファイル等をメールで送るのが一般的だ。
日本では印鑑をおすのが普通だが、
国際的にはローマ字名のサインだけでいい。
中国人の中には、サインに印鑑を押すケースもあるが、
欧米には印鑑という概念自体がない。
でも、契約書を作るなんてやっぱり面倒だ――
こんな感想を持つ人は多いかもしれない。
有料の契約書作成代行業者もあるが、
契約書の作成にあたって無料で相談したいのであれば、
私がお勧めするのが前述した池袋にあるミプロだ。
ジェトロでも相談は受けてくれるが、
ミプロは輸入に強い専門家が多数在籍している。
基本的には国のサービスであるから、遠慮せずにアドバイスを求めていいのである。
契約書のテンプレートが欲しい方は、有料でダウンロードできるサイトがいくらでもある。
何万円もするものではないし、一度手に入れれば使い回しもできる。
サンプルを参考に作成し、わからなかったら専門家に聞く。
これだけで契約書は十分だ。
ナーバスになりすぎることはないし、ここにあまりエネルギーを注ぐ必要はない。
欧米社会が契約社会なのは事実だが、私の経験上、
信頼関係ができていれば人間関係で何とかなるものだ。
むしろ、契約書の文章で徹底的に縛らないと
まともにビジネスができない相手であるのなら、
組まない方が無難という考え方もできる。
繰り返すが、結局、人間対人間。
契約書は何かあった時の歯止めにはなるが、
ビジネスの根底にあるのは生きた人間同士の信頼関係なのだ。
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