定価はあなたが自由に決めていい
海外から直接商品を仕入れるなんて、軍資金がたくさん必要じゃないの?
あなたはきっとこんな不安を持つことだろう。
しかし今は昔とは違い、小ロットでも輸入はできる。
コンテナ1本分であるとか、何百万円でないと売らない、という業者は減りつつある。
極端な話、商品を1個でも2個でも買うことができるのだ。
輸入ビジネスの最大の魅力は何か?と聞かれれば、私は文句なくこう言う。
それは「価格をあなたが決められること」だと。
価格決定権を持つことは、日本でいえば、あなたがメーカーと同じ立場になるということである。
一個人がメーカーになり、仕入れた商品の価格を自分で自由に決められる――これはものすごいことなのだ。
定価が決まっている商品なら量を捌かなければ儲けることはできない。
あなた自らが値付けできるからこそ、高利益になるのである。
こんな商売は他にない。
インポーターは法律上もメーカーとして扱われる、つまりあなたが日本におけるメーカーになるのだ。
海外では定価というもの自体が存在しないという事実はご存知だっただろうか。
メーカーが販売価格(定価)を決めるということはまずないのである。
価格決定権は製造元にあるのではなく、それを仕入れ、販売する者にある。
つまり、あなたが1ドルで仕入れたものを10ドルで売ろうが100ドルで売ろうが自由なのだ。これが輸入ビジネスの最大の特徴である。
あなたは、自分が納得する値段を付けていいのである。
定価がない、と聞くと、初めて輸入ビジネスをやろうとする人は例外なく驚く。
「では誰が値段を決めているんですか?」と。
「あなたです」と、私はずばり答える。
あなたが好きな商品を仕入れ、好きな値段で売る。
需要があれば、どんな値段を付けても構わない。
なぜなら、値段とは、商品それ自体の価値で決まるのではなく(純金等なら別だが)、お客様の満足度と等価であればいいからである。
10円で仕入れた商品を1980円という驚きの価格で売っている女性社長の例である。
興味がわいたのではないか?
もっと詳しくお話ししよう。
その方はテレビ出演等も数多く現在は成功して上海に進出している。
その商品とは、労賃の安い中国で10円で仕入れたピアスなのだが、デザインがちょっとしゃれているのだ。
彼女は、ファッションやコスメの業界に精通していたので、1980円でも日本で需要があるとわかったのだ。
私だったらとても付けられなかった値段だと思う。
価格というものはお客様の満足度であるから、その商品に需要があればそれはそれでオッケーだという典型的な例ではなかろうか?
また他の例で、健康関連の展示会に出品している女性は、原価の10倍もの価格で売って成功している。
中国のメーカーと独占販売権を結び、自分でネーミングし売り出したところ、一部上場の大手から取引の依頼が……。
もともと個人で輸入を始めた方だが、契約するに当たって相手から法人化をお願いされたので会社にしたという。
すごいとは思わないだろうか?
彼女も、最初は少数のオーダーからのスタートだった。
個人で始めたのだからまとまった軍資金があるわけでもない。
それでも、「これは日本で当たる」と自分の直感を信じ、日本の見本市に出品したのだ。
そして一部上場企業に見出され、法人化して今では安定した輸入ビジネスを展開している。原価の10倍の値付けにもかかわらず彼女は「安く付けすぎた」と言っている。
なぜなら類似品が彼女の商品の定価よりもさらに皆高い価格でも売れているらしいのだ。
驚きではないか?
私は、何も特殊な成功例だけを挙げているのではない。
実際にこんな例はゴロゴロあるのだ。
だからこそ輸入ビジネスは面白いし、チャンスが溢れているのである。
もちろん、まずは「売れそうな商品」ありきだ。
その商品を発掘するのに最も手っ取り早いのが、海外の見本市に行くことなのだ。
私はこの方法こそ最良と説き続けてきた。
輸入ビジネスは副業であるにしても本業でやるにしても、ネットの中で商品を探すのではなく、実際に見に行き、手に取って探すのが成功への近道なのだ。
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