沈黙を怖がるな!
誰しも沈黙は、バツの悪いものである。
特に初対面の時はなおさらだ。
沈黙を怖がることにより、つい余計なことを話してしまい
墓穴を掘ってしまうということがある。
以前、こんなことがあった。
ある展示会でのできごとである。
世界的にも有名な、あるフランスのワイングッズメーカーとの初商談の時のこと。
順調に商談が進み、お互いに満足していた。
そしていよいよ最後支払条件を残すだけとなった。
私はこう相手に言った。
「私どものお支払は、商品到着後60日後になっております。」
ここで私はいわゆる後払いを提案したのだ。
その瞬間なごやかに進んでいた商談は、凍りついた。
気まずい沈黙が流れた。
私は、一瞬しまったと思った。
これは、どうしても契約したい商談だったのだ。
あとから考えるとほんの1~2分くらいの短い時間だったのであるが、
私にとっては、何ともいえず長い時間に思えた。
沈黙に耐えきれず、こう言った。
「無理なのであれば、こちらも再度検討しますが……」
相手は、えっ!と意外な表情をみせた。
そうなのだ。
なんと彼は、どうしたら私の要望をのめるかを考えていたのだ。
そして決断してYESと言おうとしていた瞬間だったのだ。
しまった!
そう、そうなのである。
自らチャンスを葬り去ってしまったのだ!
私は、こうすべきだったのだ。
自分の要望を口に出したら後は、相手の番である。
ただにこやかに沈黙をするだけでいいのである。
相手が、いい返事をするまでにこやかな沈黙を守ることだ。
私自身いい教訓になった。
その後私は、沈黙に強くなった。
これには、後日談がある。
その後の粘り強い交渉の結果、
私は自分の当初の要望通り60日後の後払いの条件で
契約できたことをつけくわえておく。
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